更年期のいろいろ 8
生理がとまって3~5年の期間は、まだ卵胞ホルモンの分泌は継続していますが、その量は一定せず個人差が大きいです。
このため症状の出かたも、人によってたいへん違ったものになってきます。
もちろん排卵はなし、したがって黄体はつくられないので、黄体ホルモンの分泌もありません。
そこで卵胞ホルモン過剰による反応を中和する黄体ホルモンが不足しそのため自律神経の適応がうまくゆかず、いろいろな症状があらわれるといわれています。
これらの症状を分類して述べると、以下のようになります。
●血管運動神経障害様の症状
これには、昔からいわれている「血の道」症があります。
冷え症、のぼせ、動悸、頻脈、徐脈、めまい、発汗、頭痛、耳鳴りなどの症状がこれです。
こうした症状は、1日に何回も起こり、しかも5~6年も続くことがあります。
●精神神経障害様の症状
よく更年期に入って、物忘れがひどくなったなどといわれますが、それがこれに属します。
いつもイライラしたり、判断力が減退し、神経質になり、恐怖感などから不眠、頭痛、めまい、耳鳴りなどがうったえられます。
いわゆる心身症やうつ病などと症状がまぎらわしく、また、事実こうした病気にもなりやすいといわれています。
●知覚障害様の症状
しびれ感や知覚の鈍麻などが、これに属します。
ときには皮膚を蟻がはっているような感じ、いわゆる蟻走感をうったえる人もあり、まぶたがけいれんしたり、弱視があらわれたりします。